一年の終わりには、いつもあの時のお客様の笑顔と、お言葉を思い出します。
当時、私は資生堂の美容部員をしており、岐阜県東濃地方の化粧品店へ派遣されておりました。入社して6年目くらいだったと思います。
多治見市の化粧品店での出来事です。
常連様で60代後半くらいの、おきれいでとても上品な奥様を、フェイシャルマッサージからメイクまで仕上げ、髪もカーラーで巻いて整えさせて頂きました。
そのお客様はとてもお喜び頂き、自転車に乗って帰られる際に、お見送りする私に
「今日はとってもきれいにしてくれたから、このまま帰ろうかと思ってたけど、孫の所へ寄っていくわ♪」
と、笑顔でおしゃって頂きました。
私は 「はっ^^!!」っとそのとき気付いたんです。
「そうか! お客様をきれいにして差し上げる事は、その方の感情や行動も前向きにし、明るくお過ごしいただける事なんだ!」…と心に火が付きました。
仕事も、そこそこ慣れてきて、「なんとなーーく」という日々であったのですがそのお客様の言葉で、改めて自分の仕事に誇りを持てました。
それから私は、もっと美容の専門技術を身につけたいと思い、地元の美容室で働きながら東京の資生堂美容学校通信科に入学し国家資格を取得しました。遅咲きなので、国家試験合格は30歳でしたね(笑)
BASARAに起こしくださるお客様へ、髪と肌に安心で最高のものをご提供でき、年齢を重ねてもきれいでいてくださり、またお気持ちも明るくなって仕事に家事にがんばって頂けたら、私も嬉しいです。
今年一年キレイになるお手伝いをさせていただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
長屋 尚子